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子どものむし歯と食事の関係――おやつの選び方・タイミングのコツ
「歯磨きはしているのに、なぜかむし歯ができてしまう」――そうおっしゃる保護者の方は少なくありません。実は、むし歯の原因は歯磨きの丁寧さだけでなく、食事やおやつの内容・タイミングが大きく影響しています。
この記事では、子どものむし歯と食事の関係について、おやつの選び方・与え方のコツをわかりやすくご説明します。
そもそも、むし歯はどうやってできるの?
むし歯は「むし歯菌(ミュータンス菌など)」「糖」「歯の質」「時間」の4つの要素が重なって発生します。口の中のむし歯菌は、食事や飲み物に含まれる糖を栄養にして酸を作り出します。この酸が歯の表面を溶かすことで(脱灰)、むし歯が始まります。
食後、唾液の働きによって口の中は少しずつ中性に戻り、歯の修復(再石灰化)が始まります。この「溶ける→修復される」のサイクルが保たれていれば、むし歯にはなりにくい状態です。
📌 「食べる回数が多い=口の中が酸性になっている時間が長い」ということです。1日に何度も甘いものを食べていると、修復が追いつかずにむし歯が進みやすくなります。

回数とタイミングが大切――「だらだら食べ」がむし歯を作る
むし歯予防において、何を食べるかと同じくらい重要なのが「いつ・何回食べるか」です。食事のたびに口の中は酸性になり、およそ20〜30分かけて中性に戻ります。この間に再石灰化が進みますが、その前にまた糖を摂取すると、口の中が酸性のままの時間が続きます。
テレビを見ながらお菓子を少しずつつまむ、ジュースをちびちび飲み続けるといった「だらだら食べ・飲み」は、口の中が長時間酸性にさらされる状態を作り出します。むし歯リスクという観点からは、量よりも「時間」の問題が大きいのです。
・食後にすぐおやつを食べる(食事とおやつが連続してしまう)
・ジュース・スポーツ飲料をちびちびと長時間かけて飲む
・寝る直前に甘いものを食べる(就寝中は唾液が減るため特に危険)
・1日3回以上おやつを食べる
おやつは「時間を決めて1日1〜2回」が基本です。完全になくす必要はありませんが、時間と回数を決めることが重要です。理想は「食後2時間以上あけてから」「1日1〜2回、時間を決めて」「食べ終わったら歯磨きまたは口をゆすぐ」です。

おやつの選び方――むし歯になりにくいものとなりやすいものの違い
糖分が含まれているものはすべてむし歯の原因になる可能性がありますが、食品の性質によってリスクの高さが変わります。
注目したいのは「歯にくっつきやすいもの」です。キャラメルやグミ・ドライフルーツは糖分が歯の溝や隙間に長時間残り、むし歯菌が酸を出し続ける原因になります。チョコレートは意外にも口の中で溶けて流れやすいため、同じ甘いものでも比較的リスクが低いとされています。
また、ジュースやスポーツ飲料は糖分だけでなく酸性度が高いものも多く、「酸蝕症(さんしょくしょう)」の原因にもなります。日常的な水分補給はお茶や水を基本にすることをおすすめします。

見落としがちな「飲み物」のむし歯リスク
おやつの食べ物に気を使っていても、飲み物が原因でむし歯が進むケースがあります。
・100%果汁ジュースも糖分・酸性度が高く、飲み続けるとリスクになる
・スポーツ飲料は糖分と酸が多く、日常的な水分補給には向かない
・乳酸菌飲料(ヤクルトなど)は少量でも糖分が多いため、飲む頻度・量に注意
・牛乳は比較的むし歯になりにくいが、就寝前に飲んだ後は口をゆすぐことが望ましい
「ジュースは薄めれば大丈夫」と思われる方もいますが、薄めても糖分・酸はゼロになるわけではありません。特に長時間かけてちびちび飲む場合は、薄めても口の中が酸性になり続けます。

特に注意したい「就寝前」の飲食
就寝中は唾液の分泌が大幅に減少します。唾液には口の中を中性に戻す「緩衝作用」や、歯を修復する「再石灰化」を助ける働きがあるため、唾液が少ない就寝中は歯がむし歯菌の酸にさらされやすい状態になります。
就寝前の甘いものや、寝かしつけのために哺乳瓶でジュースや乳酸菌飲料を与える習慣は、特に注意が必要です。就寝前は必ず歯磨きを済ませ、磨いた後は水以外の飲食を避けることが大切です。
📌 就寝前の鉄則
・歯磨き後は水以外飲まない(母乳・ミルクを含む)
・哺乳瓶でジュース・乳酸菌飲料を飲みながら寝かしつけない
・眠る直前の甘いおやつは控える

まとめ――「何を」より「いつ・どう食べるか」を意識して
※お子さんの食事やおやつの内容・量はそれぞれの成長や体質によって異なります。以下はあくまで一般的なポイントです。
・むし歯は「食べる回数と時間」が大きく影響する
・だらだら食べ・ちびちび飲みは口の中が酸性になる時間を長くする
・おやつは1日1〜2回、時間を決めて食べる
・歯にくっつきやすいもの・ジュースは特に注意
・就寝前の飲食は歯磨き後を避ける
・水やお茶を日常の水分補給の基本にする
むし歯予防は歯磨きだけではなく、食習慣とセットで考えることが大切です。食習慣の見直しとあわせて、フッ素塗布やシーラント(奥歯の溝を樹脂でふさぐ予防処置)などの歯科での予防ケアも有効です。
名駅サランおとなこども歯科では、お子さんのむし歯リスクに合わせた食事・おやつのアドバイスも行っています。「うちの子の食事やおやつは大丈夫かな」と気になる方は、定期健診のときにお気軽にご相談ください。

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