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指しゃぶり・おしゃぶりはいつまで?早めの卒業をおすすめする理由とやめさせ方のヒント
名駅サランおとなこども歯科 院長 妹尾
※この記事は一般的な情報の提供を目的としています。お子さま一人ひとりの状態によって適切な対応は異なりますので、気になる場合は担当の歯科医師にご相談ください。
こんな方におすすめの記事です
・子どもの指しゃぶり・おしゃぶりをそろそろやめさせたいと思っている方
・歯並びへの影響が心配な方
・無理なく、でもできるだけ早く卒業させたい方

指しゃぶりやおしゃぶりは、赤ちゃんにとってごく自然な行動で、心を落ち着ける大切な役割があります。ただ、歯科の立場からお伝えしたいのは、「気になり始めたら、できるだけ早めに卒業へ向けて関わっていく方がよい」ということです。この記事では、なぜ早めがよいのか、その理由と、無理のないやめさせ方のヒントをお伝えします。
なぜ指しゃぶり・おしゃぶりが歯並びに影響するの?

指やおしゃぶりを長い時間吸い続けると、上下の前歯やあごに継続的な力がかかります。歯や骨は弱い力でも長く加わると少しずつ動くため、吸う癖が続くと、歯並びやかみ合わせに影響が出てきます。
とくに多いのが、上の前歯が前に押し出される「上顎前突(じょうがくぜんとつ=出っ歯のような状態)」です。実際に、1歳半健診や3歳児健診の場でも、指しゃぶりが続いているお子さまは、お口の中を見ればすぐに上顎前突の傾向が分かることが少なくありません。それだけ、吸う癖は早い段階からお口の形に表れやすいのです。
早めの卒業をおすすめする理由

「3歳頃までは様子を見て大丈夫」と言われることもありますが、当院では気になり始めたら早めに関わっていくことをおすすめしています。理由は大きく2つあります。
① 時間がたつほど「無意識の癖」になり、やめにくくなる
指しゃぶりは、続く期間が長くなるほど、本人の中で「無意識の習慣」として定着していきます。眠るとき、退屈なとき、不安なときに自然と指が口へ行くようになり、こうなってからやめさせようとすると、お子さまにとっても保護者にとっても大変になります。まだ癖が浅いうちの方が、はるかにスムーズに卒業しやすくなります。
② お口の変化は早い段階から表れる
前述のとおり、健診で分かるほど、上顎前突などの変化は早くから始まります。吸う癖が早く落ち着けば、成長とともに自然に改善へ向かう余地も大きくなります。逆に長引くほど、歯並びは戻りにくくなっていきます。
つまり、「早くやめさせる」ことは、やめる大変さを減らし、歯並びへの影響も小さくできるという、お子さまにとってメリットの大きい関わりなのです。
続くとどんなお口の問題が起きやすい?

上の前歯が前に出る(上顎前突/出っ歯のような状態)
指を吸う力で上の前歯が前方へ押し出されます。指しゃぶりで最も多く見られる変化です。
前歯がかみ合わない(開咬)
上下の前歯の間に指やおしゃぶりが入ることで、奥歯をかんでも前歯が閉じずにすき間が空くことがあります。
発音や飲み込みへの影響
前歯のすき間や歯並びの乱れによって、「サ行・タ行」などの発音がしにくくなったり、飲み込み方に癖が残ったりすることがあります。
指しゃぶりとおしゃぶり、違いはある?

おしゃぶりは保護者が意識的に外しやすいため、比較的やめさせやすいと言われます。使う時間を少しずつ短くしていくことで、卒業しやすいのが特徴です。
一方、指しゃぶりは「自分の指」なのでいつでもどこでもできてしまい、本人の気持ちが整わないとやめにくい面があります。そのぶん、焦らず気持ちに寄り添った関わりが大切になります。
無理にやめさせないで。卒業のヒント

「早めに」とはいっても、強く叱ったり、指に苦いものを塗って無理にやめさせたりするのは逆効果です。指しゃぶりは気持ちを落ち着ける行動でもあるため、ストレスがかかると、かえって手放せなくなることがあります。早めに、けれど優しく――が基本です。
・日中は手や口を使う遊びで自然に気をそらす(お絵かき、粘土、手遊びなど)
・寝るときは手をつなぐ・背中をトントンするなど、安心できるスキンシップを増やす
・できたときに「がんばってるね」としっかりほめる
・カレンダーにシールを貼るなど、本人が達成感を持てる工夫をする
・絵本を使って、本人が「やめてみようかな」と思えるきっかけをつくる
絵本は、お子さま自身が「やめよう」と思う後押しになります。指しゃぶり卒業の絵本としては『ゆびたこ』(ポプラ社)が有名で、これを読んで自分からやめられたというお子さまも多くいます。(参考:Amazonで『ゆびたこ』を見る)
ポイントは、お子さま自身が「やめよう」と思えるように、あたたかく後押ししてあげることです。一度でうまくいかなくても大丈夫。早めに、少しずつ働きかけていきましょう。
こんなときは歯科に相談を
・指しゃぶり・おしゃぶりが習慣として続いている
・すでに前歯のかみ合わせやすき間、出っ歯が気になる
・やめさせたいけれど、どう関わればいいか迷っている
健診で「様子を見ましょう」と言われた場合でも、気になるなら早めに歯科で相談しておくと安心です。お口の状態やその子に合った関わり方を、一緒に考えていくことができます。
まとめ
・指しゃぶりは自然な行動だが、気になり始めたら早めの卒業をおすすめ
・時間がたつほど無意識の癖になり、やめさせるのが大変になる
・1歳半・3歳児健診でも、続けている子は上顎前突が分かるほどお口に表れやすい
・長く続くと出っ歯・開咬・発音への影響につながることがある
・無理に叱らず、早めに・優しく・少しずつ卒業を目指す
指しゃぶりの卒業は、早く始めるほどお子さまの負担も小さくて済みます。名駅サランおとなこども歯科では、お子さまの成長とご家庭の状況に合わせて、無理のない関わり方を一緒に考えています。「そろそろやめさせたいけど、どうすれば…」というお悩みも、どうぞお気軽にご相談ください。
名駅サランおとなこども歯科 院長 妹尾
名駅・名古屋駅の歯医者・小児歯科
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