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子どもにも歯石はつく?いつからクリーニングが必要かを歯科医師が解説
名駅サランおとなこども歯科 院長 妹尾
※この記事は一般的な情報の提供を目的としています。お子さまの状態によって適切な対応は異なりますので、気になる場合は担当の歯科医師にご相談ください。
子どもにも歯石はつきます

「歯石って大人がなるものでしょう?」——そう思われている保護者の方は多いです。
結論からお伝えすると、子どもにも歯石はつきます。実際に検診で見せていただくと、下の前歯の裏側や奥歯のまわりに歯石がついているお子さまは決して珍しくありません。
ただし、見つかったからといって、すぐに痛い処置が必要とは限りません。歯ぐきの状態やお子さまの年齢、処置を受け入れられるかどうかを確認しながら対応します。
こんな方におすすめの記事です
・子どもの歯に白いかたまりや黄色い汚れが見える方
・仕上げ磨きをしているのに汚れが取れないと感じている方
・子どものクリーニングのタイミングを知りたい方
そもそも歯石とは?
歯石は、歯垢(プラーク)が固まったものです。
歯垢は細菌のかたまりで、食べかすとは別のもの。この歯垢が磨き残されたままになると、唾液に含まれる成分と結びついて石灰化し、歯石になります。石灰化の始まりは早ければ数日とされますが、つきやすさには個人差や部位による違いがあります。
やっかいなのは、歯石の表面が粗いこと。そこに歯垢が再びつきやすく、停滞しやすくなります。その結果、歯ぐきの炎症(歯肉炎)を起こしやすくなり、清掃しにくい状態が続けばむし歯のリスクにもつながります。
いったん硬く付着した歯石は、通常の歯ブラシやご家庭でのケアでは安全に取り除けません。無理に削ろうとせず、歯科医院で確認しましょう。
子どもの歯石はどこにつきやすい?

① 下の前歯の裏側
舌の下に唾液の出口があるため、最もつきやすい場所です。鏡で見えにくく、仕上げ磨きでも見落とされがちです。
② 上の奥歯のほっぺた側
上の奥歯の外側にも唾液の出口(耳下腺乳頭)があるため、歯垢や歯石がつきやすいことがあります。奥のため歯ブラシが届きにくい場所でもあります。
③ 生えかけの歯のまわり
6歳臼歯など生えたての歯は背が低く、歯ぐきが一部かぶっているため汚れが溜まりやすくなります。
こんなサインがあれば歯石かもしれません

・下の前歯の裏側に、白っぽい・黄色いかたまりがついている
・歯と歯ぐきの境目がザラザラしている
・歯みがきのときに歯ぐきから血が出る
・口臭が気になる
・歯ぐきが赤く腫れている
なお、白っぽいものが見えても、すべてが歯石とは限りません。初期のむし歯や食べかすなど、ご家庭では見分けにくいものもあります。こすっても取れない、歯ぐきが赤い、出血があるといった場合は、歯科医院で確認しましょう。
とくに「磨いているのに血が出る」は、歯肉炎が起きているサインのことがあります。血が出るからと避けてしまうと、かえって悪化しやすくなります。
子どもの歯石は放っておくとどうなる?
① 子どもの歯肉炎につながる
「歯周病は大人の病気」と思われがちですが、歯ぐきの炎症(歯肉炎)は子どもにも起こります。とくに小学校高学年から中学生にかけて増える傾向があります。歯石があると歯垢が停滞しやすく、腫れや出血の原因になります。
② 清掃しにくい状態が続く
歯石の表面には歯垢が再びつきやすいため、汚れが落としにくい状態が続きます。それがむし歯のリスクにもつながります。
③ 生え変わりの時期に汚れが溜まりやすくなる
歯がガタガタと重なっている時期は、それだけで磨きにくい状態です。そこに歯石が加わると、さらに手ごわくなります。
いつからクリーニングが必要?

「何歳から」という決まった年齢はありません。年齢よりも、歯ぐきの状態とお子さまの様子を見て判断します。
小さなお子さま(3歳未満など)
この時期は、処置の必要性と受け入れられる範囲を慎重に見極めます。少量の歯石であれば、無理に取ることを優先せず、まずは歯医者に慣れること・仕上げ磨きの習慣をつけることを大切にします。ただし、歯ぐきの腫れや出血がある場合、沈着が多い場合は、年齢にかかわらず歯科で確認します。
生え変わりが始まったら(6歳前後〜)
歯並びが不揃いになり、磨き残しが増える時期です。歯石がつきやすく、歯肉炎も起こりやすくなるため、定期的なチェックとクリーニングが特に有効になります。
歯みがきを自分でやりたがるようになったら
自立は喜ばしいことですが、磨き残しは確実に増えます。仕上げ磨きを続けつつ、歯科でのチェックを組み合わせると安心です。
無理に取ることはしません

「歯石取り=痛い」というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、お子さまの歯石除去で強い痛みを伴うことはほとんどありません。
そのうえで、当院が大切にしているのは無理をしないことです。お子さまが怖がって動いてしまう場合や、まだ処置に慣れていない場合には、無理に押さえつけて歯石を取るようなことはいたしません。器具の音や振動が苦手なお子さまもいますし、そこで怖い思いをすると「歯医者は嫌な場所」という記憶が残ってしまうからです。
上手にお口を開けていられるお子さまには、その場でていねいに取ります。 難しい場合は、まず歯医者に慣れるところから始め、練習を重ねながら少しずつ進めていきます。どちらの場合も、おうちでのケアの方法をあわせてお伝えします。
また、お子さまができる範囲で、専用の器具を使った歯面清掃を行うことがあります。歯の表面を清潔にし、セルフケアでは届きにくい部分を確認するためのケアです。必要に応じてフッ化物の歯面塗布やシーラントも組み合わせ、むし歯のリスクに合わせた予防をご提案します。フッ化物の予防効果を得るには、年齢やリスクに応じて継続的に活用することが大切です。
歯石とむし歯を防ぐために、おうちでできること

・仕上げ磨きを続ける:とくに下の前歯の裏側は、歯ブラシを縦に持って当てると届きやすくなります
・歯と歯が接しているところはフロスを使う:すき間がない部分は歯ブラシだけでは汚れが残りやすいため、保護者の方によるフロスを取り入れましょう
・だらだら食べを避ける:歯石そのものを直接防ぐ方法ではありませんが、むし歯予防のために食事やおやつの時間を決めることも大切です
・定期検診に通う:ついてしまった歯石はご家庭では取れません
定期チェックの間隔は、むし歯のリスク、歯ぐきの状態、歯の生え変わり、お子さまの協力度などに応じて決めます。一般には3〜6か月程度を目安にすることがあります。
まとめ
・子どもにも歯石はつく。硬く付着した歯石は家庭では安全に取れない
・つきやすいのは下の前歯の裏側・上の奥歯のほっぺた側・生えかけの歯のまわり
・白っぽいものがすべて歯石とは限らない。判断に迷えば歯科で確認を
・「磨いているのに血が出る」は歯肉炎のサインかもしれない
・年齢だけで決めず、歯ぐきの状態と本人の様子で判断。腫れ・出血・沈着が多い場合は年齢を問わず確認
・怖がるお子さまに無理な処置はしません。上手にできる場合にていねいに行います
・仕上げ磨き・フロス・定期検診で「つけない」ことが一番
名駅サランおとなこども歯科からのメッセージ
「子どもだから歯石は関係ない」と思っていると、気づかないうちに歯ぐきの炎症が進んでいることがあります。一方で、小さなお子さまに無理をさせてまで取るべきものでもありません。その子の年齢と様子に合わせて、必要なタイミングで行うことを大切にしています。
当院では、お子さまの慣れ具合を見ながら、無理のないペースで進めています。フッ化物塗布やシーラントなど、その時期に必要な予防もあわせてご提案しています。
保育士による無料託児・キッズスペースもございますので、ごきょうだい連れでも安心してお越しください。「うちの子、歯石ついてるかな?」と思ったら、どうぞお気軽にご相談ください。
名駅サランおとなこども歯科 院長 妹尾
名駅・名古屋駅の歯医者・小児歯科
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