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「うちの子、口呼吸かも?」そのサインを見逃さないで!〜名駅サランが教える、小児の「お口ぽかん」リスクと早期対応の重要性〜
はじめに:見逃されがちな「お口ぽかん」の大きな問題
名古屋駅周辺にお住まいの、そしてお子様の健康を心から願う保護者の皆様、こんにちは。名駅サランおとなこども歯科 院長の妹尾です。
お子様のふとした瞬間に、お口が少し開いている、いわゆる「お口ぽかん」の様子を見かけることはありませんか?多くの場合、「ぼーっとしているだけかな」「可愛い寝顔だわ」と微笑ましく見過ごされてしまいがちです。しかし、歯科医師として、そして親子の口腔健康を見守る立場として、この「お口ぽかん」が示唆する「口呼吸」という習慣について、私は強い警鐘を鳴らしたいのです。
なぜなら、**口呼吸は単なる癖ではなく、お子様の健全な成長、歯並び、そして全身の健康を静かに、しかし確実に蝕んでいく「サイレント・ファクター(静かなる要因)」**だからです。特に、成長期にある小児にとって、口腔機能の正しい発達は将来の健康の土台となります。このブログでは、口呼吸がなぜ問題なのか、自宅でできるチェック方法、そして「名駅サランおとなこども歯科」がどのような早期対応を提供できるのかを、2000文字以上のボリュームで徹底的に解説いたします。お子様の健やかな未来のために、ぜひ最後までお読みください。
第1章:なぜ「鼻呼吸」が大切なのか?口呼吸のメカニズムと深刻なリスク
人間は本来、鼻で呼吸をするように設計されています。鼻呼吸には、口呼吸にはない極めて重要な役割があるからです。
1-1. 鼻呼吸が持つ「天然のフィルター機能」
鼻の穴から吸い込まれた空気は、鼻毛や鼻腔内の粘膜を通ることで、ホコリやウイルス、細菌などが捕まえられ、肺へ送られる前に浄化されます。さらに、鼻腔内で空気が適度な湿度と温度に調整されるため、肺や気管への負担が軽減されます。これはまさに、人間が生まれながらに持つ高性能な空気清浄機です。
ところが、口呼吸ではこのフィルター機能を完全にバイパスしてしまいます。冷たく乾燥した、そして雑菌を含んだ空気がダイレクトに喉や肺に入り込むため、以下のような健康上のリスクを招きます。
- ① 免疫力の低下: 喉や気道の粘膜が乾燥し、風邪やインフルエンザ、アレルギー性疾患にかかりやすくなります。
- ② 口腔内の乾燥(ドライマウス): 唾液には自浄作用や殺菌作用がありますが、口が開いていると唾液が蒸発し、その防御機能が低下します。結果として、虫歯や歯肉炎のリスクが劇的に上昇します。
1-2. 成長期の顎顔面への影響:歯並びへの致命的な打撃
口呼吸の最も深刻な問題の一つは、成長期のお子様の**顎の成長と歯並び(咬合)**に与える悪影響です。
本来、鼻呼吸をしているとき、舌は上顎の天井(口蓋)にピタッと張り付いた状態(スポットポジション)にあります。この舌の圧力が、上顎を外側へと広げ、正しい成長を促す「天然の矯正装置」のような役割を果たしています。
しかし、口呼吸をしているお子様は、空気の通り道を確保するために舌が下がり、下の歯と歯の間、あるいは下顎の底に位置します。上顎に舌からの適切な圧力がかからないため、上顎骨は十分に横に広がりません。その結果、
- 上顎が狭くなる(狭窄): 歯がきれいに並ぶスペースが不足し、**叢生(乱ぐい歯)や出っ歯(上顎前突)**になりやすくなります。
- 面長な顔貌(アデノイド顔貌): 常に口が開いた状態が続くことで、下顎が後退し、表情筋や口周りの筋肉(口輪筋)も緩み、締まりのない、いわゆる「アデノイド顔貌」と呼ばれる特徴的な顔つきになりやすいことが指摘されています。
第2章:あなたの確認が必要です!自宅でできる「口呼吸」セルフチェック
お子様が口呼吸をしているかどうかは、日々の生活の中で注意深く観察することで気づくことができます。以下のチェックリストに一つでも当てはまる場合は、口呼吸の習慣がある可能性が高いです。
2-1. 【日常・習慣のチェックリスト】
- 食事中、くちゃくちゃと音を立てて食べる(クチャラー)。
- 食事中に水をよく飲む、あるいは飲み物で流し込む癖がある。
- 鼻炎やアレルギーがないのに、常にお口が半開きである。
- 唇が乾燥して荒れやすい、あるいは唾液でベタついている。
- 睡眠時、いびきをかく、あるいは呼吸音がうるさい。
- 朝起きた時、喉が乾燥していると訴える。
- 前歯に比べて奥歯ばかりを使って噛んでいる。
- 食べこぼしが多い、あるいは食べるのが非常に遅い。
- 姿勢が悪く、特に猫背になりやすい。
2-2. 【口腔内のチェックリスト】
- 前歯の歯肉(歯ぐき)が赤く腫れている(口が開いている部分だけが乾燥し炎症を起こすため)。
- 前歯が乾燥していて光沢がない。
- 舌の先や側面に、歯の跡がついている(舌の居場所が定まっていないため)。
これらのサインは、お子様の身体が「正常な呼吸経路」から逸脱し始めていることを示す重要なメッセージです。
第3章:「名駅サラン」が提供する早期対応とMFT(口腔筋機能療法)
「口呼吸の習慣があるかもしれない」と気づいた今が、まさに治療のベストタイミングです。成長期のお子様は、まだ骨格が柔軟であり、悪い癖や機能を改善しやすいからです。
名駅サランおとなこども歯科では、単に歯並びを見るだけでなく、呼吸・舌・唇・顎といった口腔全体の機能に着目した、根本的な治療を重視しています。
3-1. 専門的な診断と治療計画
当院では、問診や視診に加え、必要に応じて口腔内の型取りやレントゲン撮影(デジタルパノラマ・セファロ)を行い、舌の位置、唇の筋力、顎の成長方向を詳細に分析します。その上で、お子様一人ひとりの状態に合わせたオーダーメイドの治療計画を立てます。
3-2. 矯正治療と連携した「MFT(口腔筋機能療法)」の徹底
口呼吸の改善に欠かせないのが、**MFT(Myo-functional Therapy:口腔筋機能療法)**です。これは、単に歯を動かす矯正治療とは異なり、舌や唇、頬の筋肉を正しく使えるように訓練する「お口のトレーニング」です。
MFTは、以下のような具体的なトレーニングを含みます。
- 舌の位置の改善: 舌を正しいスポットポジションに戻し、上顎を広げる力を補助するトレーニング。
- 口輪筋(唇を閉じる筋肉)の強化: 意識しなくても自然に唇を閉じられる筋力を養うトレーニング。
- 嚥下(飲み込み)の癖の改善: 正しい舌の使い方で飲み込みができるようにするトレーニング。
当院では、院長と専門のスタッフが連携し、お子様が楽しく、そして継続して取り組めるような工夫を凝らしながら、MFTを丁寧に指導します。このMFTを早期に行うことで、本格的な矯正治療の期間が短縮されたり、場合によってはワイヤーを使わないで歯並びが改善に向かうケースも少なくありません。
3-3. 予防と全身の健康への貢献
口呼吸を鼻呼吸に改善することは、歯並びの改善という見た目の変化に留まりません。
- 睡眠の質の向上 集中力・学習能力の向上
- 免疫力の向上 健康で病気に強い身体づくり
- 顔貌の改善 自信と笑顔の獲得
これこそが、私たちが目指す、お子様の未来への最大の投資です。
結び:名駅サランは、親御様と「未来」を共に創造します
「うちの子の口呼吸、いつから治すべきだろう?」と迷われているなら、答えは一つです。**「今、この瞬間」**です。
名駅という利便性の高い場所で、お忙しい親御様にも通いやすい環境を整えている「名駅サランおとなこども歯科」は、「おとな」と「こども」の歯科治療を専門とする視点から、親子二代にわたる口腔の健康をトータルでサポートいたします。
お子様の「お口ぽかん」は、単なる癖ではありません。正しい呼吸を学ぶことは、生涯にわたる健康と、美しい歯並び、そして自信に満ちた笑顔を手に入れるための第一歩です。
些細なことでも構いません。少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽に当院にご相談ください。私たち専門チームが、お子様の健全な成長を全力でサポートすることをお約束いたします。
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