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小児の根管治療ってあるの?乳歯の神経の治療について

こんにちは。名駅サランおとなこども歯科の院長の妹尾です。
「根管治療は大人の歯だけでやるものじゃないの?」
「乳歯に神経の治療って必要なの?」
保護者の方から、このようなご質問をいただくことがあります。
実は、子ども(乳歯)にも神経があり、虫歯が大きく進行した場合には 乳歯の神経の治療(小児の根管治療) が必要になることがあります。
今回は「小児の根管治療」について、わかりやすく解説します。
① 乳歯にも神経がある
乳歯は「どうせ抜けるから虫歯になっても大丈夫」と思われがちですが、それは大きな誤解です。
乳歯にも大人の歯(永久歯)と同じように 歯髄(神経や血管) が通っており、栄養を供給して歯を守っています。
乳歯の虫歯は進行が早く、放置するとすぐに神経まで到達します。
その結果、強い痛みや腫れを引き起こし、さらに永久歯の発育にも悪影響を及ぼすことがあります。
② 乳歯の根管治療が必要になるケース
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虫歯が神経まで進行した場合
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外傷(転んで歯をぶつけたなど)で神経がダメージを受けた場合
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神経が壊死し、膿がたまってしまった場合
このような時に、乳歯でも 神経の治療=小児の根管治療 が必要になります。
③ 乳歯の神経治療の種類
乳歯の場合、永久歯に生え変わるまでの期間や、感染の程度によって治療方法が異なります。
● 歯髄切断法(部分的な治療)
歯髄の一部を取り除き、残りの健康な神経を保存する方法です。
まだ神経が元気な部分を残すことで、乳歯をできるだけ長く機能させます。
● 歯髄摘出法(全体の神経を除去)
虫歯が深く進行して神経全体が感染している場合には、神経をすべて取り除き、根の中を消毒して薬を詰めます。
これは大人の根管治療とほぼ同じ流れです。
● 抜歯(どうしても残せない場合)
炎症が広がりすぎて保存が難しい場合、乳歯を抜くこともあります。
ただし、その後は 永久歯が正しい位置に生えるように「保隙装置(ほげきそうち)」を装着 して、歯並びが乱れないようにします。
④ 治療の流れ
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レントゲンや検査で神経の状態を確認
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必要に応じて麻酔をして治療開始
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感染した神経を部分的または全体的に取り除く
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消毒して薬を詰める
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仮詰めや銀歯・樹脂で修復して終了
処置は数回に分けて行うこともあります。
⑤ 治療しないとどうなるの?
乳歯の虫歯を放置して神経まで感染が広がると、以下のようなリスクがあります。
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強い痛みや腫れを繰り返す
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膿がたまり、永久歯の芽に悪影響を与える
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永久歯の色が変わる、形が異常になることもある
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歯並びや噛み合わせの乱れにつながる
「いずれ抜ける歯だから」と油断すると、 次に生えてくる永久歯の健康まで損なう危険 があるのです。
⑥ 小児の根管治療の特徴
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子どもは恐怖心が強いため、痛みに配慮したやさしい治療 が大切
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乳歯は根の形が複雑で、永久歯とは異なる知識と技術が必要
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治療後は定期的にチェックし、永久歯への影響がないか確認することが必要
当院では、お子さまがリラックスできる雰囲気づくりを大切にしながら治療を行っています。
⑦ ご家庭でできる予防
乳歯の神経治療を避けるためには、日常のケアが重要です。
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フッ素塗布で歯を強くする
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親御さんによる仕上げ磨きを続ける
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甘いもの・ジュースの摂取を控える
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定期的な歯科検診で早期発見・早期治療
まとめ
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乳歯にも神経があり、虫歯が進行すると 小児の根管治療(神経の治療) が必要になることがある
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治療には「部分的に神経を残す方法」「神経を全部取る方法」などがあり、状況によって選択される
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放置すると永久歯の健康や歯並びに悪影響が出るため、早めの対応が重要
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当院では お子さまにやさしい治療 を心がけ、将来の歯並びや噛み合わせまで見据えてサポートしている
「子どもの虫歯が深そうで心配」「乳歯の神経治療って必要?」と感じたら、まずはお気軽にご相談ください。
名駅サランおとなこども歯科では、お子さまの歯を守るために最適な治療をご提案いたします。
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